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一般社団法人 士別青年会議所 第63代理事長  鈴 木 春 樹

2019年度 スローガン

「 変  革 」


〜はじめに〜

 ふるさと士別をより良くしたい。
 どうすれば、この士別の次代を担う子供たちが安心、安全に健やかに成長できるのか、いかにして、時代を担う青年たちが地域を牽引するリーダーになるのか。
 そのためには、士別自体が元気でなくてはならない。現在の士別は少子高齢化とともに青年の数は減り、まちの元気が薄れてきているのは紛れもない事実である。
 ではどうすれば、士別に元気を取り戻せるのか。
 再びこの士別に元気を取り戻すためには、私たち士別青年会議所会員が元気であり、勢いを持って突き進んでいく必要がある。士別に住まう志高き青年たちを同志に迎え入れることで、私たちの元気を更に大きくし、その元気を士別へと波及していく。そして士別を変革していく。
 今こそ行動の時である。私たちJAYCEEが先頭に立ち、誇りと責任を持って士別を変えていこう!!

〜様々な出会いと変革〜

 1984年にこのまちで生まれ、高校卒業と同時に士別を離れた私が、士別へ戻ってきたのは2010年です。青年会議所に入会したのは帰郷と同年ですが、始めはどういった組織かも理解しないまま流されるような入会でした。自身の想いとしては「士別で商売を営む上で、横のつながりを持つことができれば」程度しか持ち合わせていなかったのが正直なところです。
 しかし、いざ入会してみると自分と同世代とは思えないような、誇りや責任を持った青年たちがたくさんいる。皆それぞれ仕事、家庭を持ち時間がない中、都合をつけて集まり、協議を重ね様々な事業を構築し、士別のために地域のために汗を流している。高校卒業以来、士別を離れていた私には衝撃的でした。高校まで士別に住んでいたとはいえ、当時の私は士別の良さも特色も分かっていませんでした。ましてや幼い頃から親しんできた、雪まつりや天塩川まつりに青年会議所が関わっていることすら知りませんでした。
 当時25歳だった私は何をしていいのかも分からず、在籍メンバーの勢いに気後れする場面が多くありましたが、その私にも変革の時がやってきます。2014年に委員長を受け、青少年育成事業に携わった時です。市内中学生に実行委員会を組んでいただき、そこで出た意見を実際に形にするといった事業を行いました。当初実行委員会を組もうにも中学生が全く集まらず、市内の学校を駆けずり回り、やっとの思いで7名の中学生で実行委員会を組むことができ、その後事業実施までに中学生と10回にも及ぶ会議を行いました。その中での子供たちの成長は目覚ましく、会議の数を重ねるごとに活発な意見が出るようになり、事業構築に向けた議論や苦労さえも楽しんでいました。また、その姿が他の中学生にも伝播し、開催当日を迎えるころには、実行委員の数も10名に増えていました。事業終了後、再会した時に中学生たちから聞いた「楽しかった。もし同じような企画があれば、もう一回参加したい」「何回も集まって話し合ったけど、もっと集まればよかった」という言葉に、何事にも変え難い達成感と安堵が込み上げてきたことを今でも鮮明に覚えています。その時に私は、青年会議所は自分の情熱と気概次第で様々な成長ができる組織であることを実感しました。
 そしてもう一つは、士別青年会議所の友好JCである豊田青年会議所メンバーとの交流です。2015年、豊田青年会議所の55周年の記念事業で小学生を連れて士別へ来ていただいた時の受け入れを担当しました。記念事業を行う前段で、豊田のメンバーと事業内容について協議を重ねましたが、両市の物理的な距離が意思疎通を阻むことがあり四苦八苦しました。しかし、豊田メンバーによる企画立案と士別メンバーによる調査検証を繰り返す中で、士別でしか体験できない事業を開催することができ、無事成功に終えることができました。互いのまちが離れている中で、同じ事業を成功させた一体感は他では絶対に得られないものです。また、カヌー体験や気球体験など、参加小学生に普段ではできない体験をしてもらうことで、豊かな心を育みつつ共同生活の中で共助の心を学んでもらいました。このような場を提供できるのは青年会議所だからこそです。
 これまでは、年に一度京都会議で合同LOMナイトを開催し交流するだけでしたが、2015年以降は毎年互いのまちを訪問し合い、年に数回顔を合わせ交流しています。このように遠く離れたところで仲間を作れるのは、青年会議所以外にありません。
 私にとって青年会議所へ入会し、この二つの事業を経験したことは、自身を変革するターニングポイントになっています。また、青年会議所は地域の一団体ではとどまらず、全道全国に同組織があり、一堂に会する場もあります。そこでは、士別の中だけで過ごしていては到底思いもよらない発想や考えを持った同志たちがたくさんいます。その同志たちとの出会いにも刺激を受け、常に成長を続けている喜びを実感しつつ、これからも時代を切り拓けるリーダーたるべく邁進してまいります。

〜JAYCEEとしての変革と同志の拡充〜

 2019年は、高度経済成長の爛熟にはじまり55年体制の崩壊、バブル崩壊、新世紀の到来、そして数多の自然災害と、多くの困難に立ち向かってきた「平成」最後の年となります。新たな年号に切り替わる時代の変革の年、私たち士別青年会議所にとっても、変革が必要な時期に来ていると感じています。
 私が入会した当初のメンバーの大半は卒業し、現在のメンバーの半数は入会から5年以内と比較的、在籍年数が浅くなってきました。ここで今一度、現在のメンバーの意識を見直しつつ変革を行ってまいります。
 「JCとは何なのか、JAYCEEとは何なのか。」
この問いかけは、青年会議所に所属していれば一度は聞く問いかけです。
 「JCとは政策立案実行団体であり、事業やイベントを行うだけの組織ではない。」
 「JAYCEEとはJCに所属する個人の呼称であり、品格を持った志高き青年である。」
この答えは、私たちがよく耳にする答えであります。しかし、私はもっと人としての基本的な部分にJCとしてのJAYCEEとしての存在意義はあると考えます。あるJAYCEEはいいました。「困っている人や地域があれば手を差し伸べるのがJCだ。」と。その言葉を聞いたとき、何も難しく考える必要はない、共助の心は誰しもが持っている感情であり、誰もがJAYCEEになれるのだと、目からうろこが落ちました。
 「困っている人がいるからJAYCEEがいる。」
 「困っている地域があるからJCがある。」
 この共助の心の基本的な部分こそ、JCとしての本質であると私は考えます。その結果、人のため、地域のためを考え政策を立案し実行する。そして、その地域をより良くしていく。
 しかし、本当に今の私たちは士別に住まう人のため、士別のためにより良い未来を切り拓けているのか。この基本的な部分を忘れてはいないか。今こそ、私たちが切り拓いてきた道の来し方と行く末を考えなくてはならない時期がきていると私は感じております。
 自らの足元に目を向け、これまで切り拓いてきた道を振り返ると見えてくるもの。
 私たちがすべきことは何なのか。それは、時代とともに私たちも変革すべきということだと確信しております。そして内側から変革が生まれれば、その意識が伝播し同じ志を持った青年たちが集まってくる。
 本年度私たちは、士別をより良くするためにも、組織として強化を図るべく同志の拡充に重きを置き運動してまいります。そして組織として強靭な力をつけ、英知と勇気と情熱をもって、ひとづくり、まちづくりの最前線に立ち、士別を元気にするため、地域を牽引するリーダーとして力強く走り続けます。

〜士別市の現状と変革〜

 2019年で士別市は開拓120年を迎えます。1899年、最北で最後の屯田兵の入植によって開拓の鍬がおろされた士別村は、1954年に当時の士別町、上士別村、多寄村、温根別村の1町3村が合併し、道内20番目の市として成長しました。そして、2005年9月1日、旧士別市、旧朝日町が合併し、新生士別市が誕生しました。
 しかし、本市の人口は1960年の45,705人をピークに減少の一途をたどり、現在では19,000人を切っています。また、人口減少とともに高齢化も進んでおり、現在では高齢化率が40%に迫る勢いで上昇を続けている状況にあります。更には少子化についてもその深刻さは増しており、事実私の母校でもある小学校も、当時は700名以上いた児童が20年以上経過し半数以下となる300名を切っています。児童数の減少は市内のどの学校も同じ状況にあり、ここ数年だけでも多くの小中学校がやむを得ず統廃合となっていますが、人口の少ない小規模自治体にとっては学校が地域コミュニティの核として機能していることが多く、学校の減少はまちの規模縮小、ひいてはまち全体の活気が失われていきかねないことは論を待ちません。
 だからこそ、次代を担う子供たちのため、疲弊した士別に活気を取り戻すためにも私たち青年会議所メンバーが先頭に立ち、現状を打破するために大きな声を上げ、士別に元気を取り戻すべく行動していかなければなりません。まだまだ士別には私たちと同じ志高き青年たちがたくさんいます。士別を良くしたいと思い悩んでいるが、一人では行動に移せない。その青年たちに変革を与え、背中を押すことができるのは、私たち青年会議所メンバーであります。
 人が一人でできることは、限られています。しかし、士別に住まう青年たちが皆同じ志を持ち、士別に元気を取り戻すために集い行動に移したとき、その力は地域をも動かす力となり、現状は必ず変わると確信しています。
 地域の青年たちに元気や勢いがあれば、その地域はおのずと活気が溢れてきます。これは私たち青年にしかできないことであり、やるべきことであります。
 士別の次代を担う子供たちが安心、安全に健やかに成長でき、時代を支える青年たちが活発に意見を出し合い地域を牽引するリーダーに変革することで、ふるさと士別をより良くしていく。
 私たちこそが士別に住まう青年たちの意識を変える!
 そしてこのふるさと士別を変える!
 この気概を胸に、私たちは力強く行動してまいります。

〜おわりに〜

 この士別にはJCがある。JCには誇りや責任を持った志高き青年たちがいる。
 今こそ変革の時である!
 私たちが変われば周りにも変革していくという意識が伝播していく。そして同じ志の青年が集えば、どんな困難なことにも立ち向かい、解決の糸口を見つけることができる!
 その切り拓かれた道の先には、次代を担う子供たちが安心、安全に健やかに成長できる未来がある。時代を担う青年たちが士別のリーダーたる活躍をする未来がある。そして何より、ふるさと士別のより良い未来がある。
 私たち士別青年会議所は今年度、希望ある未来のために『変革』をスローガンに掲げ、突き進んでいきます!

 

 

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